馬産地ニュース

コスモバルク、シンガポールのGⅠ初制覇に喜びの声

  • 2006年05月15日
  • 生産者の加野牧場、加野喜一社長と英樹さん
    生産者の加野牧場、加野喜一社長と英樹さん
  • コスモバルクの母イセノトウショウ
    コスモバルクの母イセノトウショウ
  • 喜びのビッグレッドファーム調教スタッフ
    喜びのビッグレッドファーム調教スタッフ
  • ビッグレッドファームで放牧中のコスモバルク~3歳の夏
    ビッグレッドファームで放牧中のコスモバルク~3歳の夏
15日、ホッカイドウ競馬のコスモバルク(牡5 新ひだか町三石加野牧場産)が、遠征中のシンガポールで遂に悲願のGⅠ初制覇の快挙を成し、地元日高も喜びに包まれています。

挑んだレースは、02年に国際GⅠに昇格したシンガポール最大のシンガポール航空国際カップ(芝 2000m)。同じく道営所属の五十嵐冬樹騎手を鞍上に13頭中3番人気に推され出走、道中2番手につけ直線で抜け出て1馬身3/4差の快勝だったという。

本馬の今までの活躍は、日高の生産者たちにも支持され、厳しい生産活動の中にあって大きな励みにもなってきました。
2年前のクラシック戦線では、レースのたびに地元の場外馬券場JRAウインズ静内には、溢れんばかりの地元ファンが押し寄せ、惜敗が続いたものの大きな声援を送っていました。
昨年の有馬記念の好走(4着)に安堵したものの、年が明けての日経賞で敗れ、今後の活躍の場がどこにあるのか不安な状況であったのは確かです。そこに今回の偉業達成の吉報、また、夜にも関わらず高橋はるみ北海道知事からも関係機関に喜びのメッセージが届き、喜びの情報はかなり行き渡ったようです。

 地元の喜びの声を拾ってみました。

※生産牧場の加野牧場(繁殖25頭を家族3人で経営)の加野喜一社長と長男英樹さん
「知らせを聞いてビックリしましたよ。良く頑張ったね。ファンの方に喜んでもらえたのが何よりだし、これからも元気で走り続けて貰いたい。これで(賞金が積まれて)また今年のGⅠレースが楽しめるよ。」
 母イセノトウショウは元気で、ただ今ロージズインメイを配合中。

※馬主で育成・調教を行なっている(本馬は北海道競馬認定厩舎第1号登録馬)ビッグレッドファームの島崎調教主任
「素直に嬉しかったです。近走が振るわなかったけど、ファンの声援で諦めずに来られ、ようやく結果が出ました。ファンの方のお陰ですね。本当に感謝しております。」
 調教スタッフの努力で毎回ベストの状態でレースに臨んでるという。

※本馬の記事を3歳時から書き続けた地元の支局の新聞記者Kさん。
「ファンが多く、周りからいろいろと言われ続けながらも、信念を貫きとおしての結果。ぼくも凄い勉強をさせて貰いましたよ。オーナー、スタッフ、生産者、ファンの方、そしてバルクとすべての方に感謝です」
 最近、転勤となり地元で吉報を得られなかった事が残念そう。

 日高の雄コスモバルクにこれからも声援をお願いいたします。

            5月15日取材 日高案内所