馬産地ニュース

第12回装蹄競技大会が開かれる

  • 2006年04月11日
  • 第12回装蹄競技大会~前列7名が参加選手
    第12回装蹄競技大会~前列7名が参加選手
  • 競技の様子
    競技の様子
 装蹄は馬の管理をする上で、重要で密接な要素となります。
この技術向上を目指して行なわれた装蹄競技大会の報告が、大会事務局長のHBA岡本氏よりありました。

      門別尚省選手3連覇/ハイレベルな戦い
 
 北海道日高装蹄師会主催第12回装蹄競技大会が7日、JRA日高総合育成施設競走馬診療所(浦河町西舎)で行われ、門別尚省(ひさよし)選手が優勝、3連覇を達成した。
 
 今大会は、新入会員2人を含む過去最多の7人が参加。装蹄判断競技(100点)、装蹄競技(300点)、単独造鉄競技(100点)の3競技(計500点)で優勝を競った。大会は優勝した門別選手と、準優勝の中館敬貴(ひろたか)選手の激しい競り合いとなり、装蹄判断競技で門別選手(82.5点)が、装蹄競技で中館選手(251点)がそれぞれ部門賞を獲得。最後の単独造鉄競技では、門別、中館両選手が同点(84点)で部門賞を分け合った。その結果、門別選手は414.5点、中館選手は411.5点で、僅差の接戦を門別選手が制した。また、387.5点の小池正浩選手が3位に入り、上位3人が10月、栃木県宇都宮市で行われる全国装蹄競技大会に出場する。
 
 大会審査委員長を務めた(社)日本装蹄師会装蹄教育センターの渡辺雅敏センター長は今大会について、「大変レベルの高い大会だった。今回は全国の判断基準で審査したが、全国大会も上回る数字だった。今年の全国大会が楽しみ。」と感想を述べた。全国大会は、JRA装蹄師会や南関東競走馬装蹄師会など、全国の競馬場所属の代表選手が多数集い、日高からは未だ優勝者が出ていないのが現状だ。
 
 北海道日高装蹄師会の会員数は68名と全国でも最多規模の会員数となった。ここ数年来、新入会員は地方競馬からの移籍会員が多く、増加傾向は今も続いている。能登正則会長は、「日高の装蹄師は、これから競争の時代を迎える。この大会が装蹄師の技術を示すプロの大会として重要性を帯び、引いては全国大会で優勝できるようになっていければと思う。」と語った。