馬産地コラム

ステイゴールドを訪ねて~ビッグレッドファーム

  • 2009年07月02日
  • ステイゴールド
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 マーメイドS(G3)を優勝したコスモプラチナ、そして宝塚記念(G1)を制したドリームジャーニーと、2週続けて重賞勝ち馬を送り出したステイゴールド。特に宝塚記念(G1)は自身が4歳から7歳まで4年間挑戦し続けたレースでもあり、見事、産駒であるドリームジャーニーが雪辱を果たしてくれたことになる。

 「今年で15歳となりますが変わりないですね。放牧地でも1か所に留まっているのが嫌なのか、動き回っている姿を良く目にします」とステイゴールドを繋養するビッグレッドファームの蛯名マネージャー。

 確かに放牧地のステイゴールドはのんびりと草を食べているという言葉とは正反対に、柵沿い、時には放牧地の中心とせわしなく動き回っている。ふと、カメラを向けられていることが気になるのかこちらにやってきて、口でちょっかいを出そうともする。運動を欠かしていないからか、馬体は現役時と遜色ないほどに引き締まっており、小柄な馬体とあいまって年齢よりも若く見える。

 ちなみに今年は6月末の時点で130頭に迫る繁殖牝馬に配合をしたとのこと。もう、種付けシーズンも終盤にさしかかっているが、駆け込みの配合申し込みだけでなく、来シーズンに向けて明るいニュースになったことは間違いない。

 「まだ、繁殖牝馬を集めてもいい種牡馬だとは思いますが、ドリームジャーニーを始めとする産駒たちが、秋競馬も沸かせてくれて更に種牡馬としての評価を上げてくれるはずです」 と蛯名マネージャー。

 自身は晩年となってから競走馬としてのピークを迎えたが、産駒の活躍を見る限り、種牡馬としてのピークがやってくるのもこれからになりそうだ。

              取材班